CONCEPT
カバンを通じて身体に発生する全ての現象を定量化し
身体的・精神的ストレスを軽減するために在り続ける

STUDY
FIXTOTEの計算式について


慣性モーメントの公式 I = mr²

「回転のしにくさは中心からの距離に比例して大きくなる」という物理法則を示した式。

⇒バッグを身体を中心に動く回転体としたとき、 「体幹に近づくほど、ゆれやぶれが減少する」といえる。
I=慣性モーメント(Inertia) m=質量(mass) r=半径(radius)
≒回転しやすい≒身体が回転したとき、バッグはより小さな力で身体にそって動く
バッグを通常のトート時よりも、体幹に近づけることで、揺れやブレを抑える式
ピタゴラスの定理 Fs² = Fl² - Ft²

ピタゴラスの定理について
直角三角形の長辺の2乗と短辺の2乗の合計は、対辺(ななめ)の2乗に等しいという定理があり、その定理を応用し、力が分散されることを示す式。

F:力(Force)
s:肩(sholder)に垂直方向にかかる力
 l:かばんの重さ(荷重:load)
 t:ベルトにより体幹(体の中心)方向に引っ張られる力(体幹:trunk)
バッグの荷重(Fl)が体幹方向に引っ張られることで(Ft) 肩にかかる垂直の力が減る(Fs)事を示した式
「FIXTOTE」とは

1)(身体に固定することで)バッグの揺れを減らして、揺れから発生する余計な遠心力を減少させる
 ⇒特許取得の特殊ストラップを接続し身体に固定する仕組み
2)体幹部(体の重心軸)にバッグを近づけることで、重心軸周りのひねられる負荷慣性モーメント(負荷)を減少させる
 ⇒I=mr²
3)特殊ストラップ接続後にトートバッグが体幹方向に密着固定することで、今まで肩に発生していた鉛直方向(垂直)の負荷が減少する
 ⇒ Fs ² = Fl ² - Ft ²
ロゴデザインにある2つの計算式はFIXTOTEが体に与える物理的影響を計算式化。 ロゴデザインは物理学者アイザック・ニュートンの”運動法則”からインスピレーションを得ています。

ストレスからの解放
国立 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院所属 丸山研究室において、通常のトートバッグを肩がけする状態に比べ、FIXTOTEが以下の低減効果があることを評価されました。
荷重からの解放 ™
立位および歩行中の肩にかかる荷重の合成力は, 肩掛けバッグのストラップを使用して背中に固定することにより軽減することが明らかになった。
立位における軽減効果割合は, Mサイズは41.1%,Sサイズは35.0%で,歩行における軽減効果割合は,Mサイズは25.5%,Sサイズは26.1%であった。
(評価試験担当:東京工業大学 環境社会理工学院 丸山准教授)

揺れからの解放 ™
歩行時のバッグの揺れは,肩掛けバッグのストラップを使用して背中に固定することにより抑制されることが明らかになった。
バッグの揺れの抑制効果割合は,ストラップをしない通常のトートバッグ状態を100%とすると、実効値体積ではMサイズは69.5%,Sサイズは61.9%であった。
(評価試験担当:東京工業大学 環境社会理工学院 丸山准教授)

不自然な歩行からの解放 ™
肩掛けバッグのストラップを使用して背中に固定しての歩行の方が,ストラップを使用しないで肩掛けバッグとして使用する条件に比べ, バッグの重量による肩にかかる荷重が分散され,歩行中のバッグの揺れが抑制された効果により,より自然な歩行状態に近く,身体各箇所に発生する余計なストレスが激減すると言えよう。 
(コメント:東京工業大学 環境社会理工学院 丸山准教授)

ズリ落ちからの解放 ™
従来のトートバッグは肩から簡単にもち手がズリ落ちてきたが,この特許取得の肩掛けバッグのストラップを使用すると, 完全にバッグが身体に固定可能になるため,歩行時や自転車時でのズリ落ちに余計なストレスが皆無になるといえよう。
また、バッグもち手の支点部にストラップの支点調整が可能なサイズ調整用ホールがあり、身体、夏季・冬季の服装に適した調整が可能になる。(全体意匠・部分意匠登録取得済)
(コメント:東京工業大学 環境社会理工学院 丸山准教授)

STORY
開発のきっかけは 2011年に起きた、ある出来事でした。

それは会社からの帰り道、トートバッグを肩にかけたまま坂道を自転車で下っていた時の事です。突然、肩から滑り落ちたトートが自転車の前輪に挟まって転倒、背中を強打。とても痛い思いをしました。

ファッション性と使い易さから、普段からトートバッグを愛用していましたが、この転倒を経験して以来、自転車に乗りながらの使用に恐怖を感じ、控えるようになりました。かといって、中身を取り出すのに着脱が必要なリュックや、本や書類があまり入らないメッセンジャーバッグやワンショルダーは、自分としてはイマイチ。

「身体に固定できるトートバッグ」があれば、と考えるようになったのは、その頃からでした。

そして、トートバッグのデザインはそのままで、ストラップによって簡単に身体に固定ができ、安全に自転車に乗る事もできて、両手も自由になる「固定式トートバッグ」を思いつきました。

試作品を実際に使ってみると、これまでのトートと異なり、両手が自由になるばかりか疲れにくいことも実感。固定することで荷物の「揺れ」も軽減され、ラクに感じることがわかりました。

そして、人間工学の准教授の協力のもと、試行錯誤を繰り返し、約8年の歳月をかけて完成したのが、「FIXTOTE」です。

TEST RESULTS
東京工業大学による試験
2016年頃からご担当いただき、前2回の評価試験を行いながら、様々なアドバイスを現在までいただいている

SPECIAL THANKS
国立 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院所属 丸山研究室
丸山准教授

常に生体力学的な視点から製品の機能を分析していただき、製品開発のアドバイスをいただいております。
今まで様々なアドバイスをしていただき、感謝してもしきれません。
株式会社ミスターマーケティング 代表コンサルタント
村松勝様、吉田隆太様
https://www.mr-m.co.jp/
社員参加型のワークショップ形式でのFIXTOTEのコンセプトワーク、ブランディング構築にご協力をいただきました。


村松 勝 様
創業して、10年になります。これまで一貫して中堅・中小企業のマーケティングに携わってきました。
そこで得た気づきは、中堅・中小企業は、大手企業と比較して、マーケティング予算が少ないからこそ、 地道な企業活動に裏付けられた、強い商品・サービス・事業展開を実現する、自社が活かされるカテゴリー ブランドの創造が必要であると強く感じます。 また、それらの「戦略」の前に、社会貢献意識の高い「想い」や人を大切にする組織文化が 必要であると実感します。
今後も「想い」が強い中堅・中小企業に特化して、支援し続けていきたいと思います。

吉田 隆太 様
サンダーバードアメリカ国際経営大学院経営学修士(MBA)、経済産業省 中小企業診断士、日本マーケティング学会会員
大学時代はバイオテクノロジーを研究し、株式会社第一園芸に入社。その後、MBA留学を経て、株式会社ミスミにて新規事業開発、新商品開発など、一貫してマーケティングを手がけてきた。退職後、株式会社ミスターマーケティングに創業メンバーとして参画し、取締役に就任。

Intellectual property right
日本国特許:第5362063号
日本国特許:第6162243号
日本国特許:第6877967号
特許願:100107102号
アメリカ特:US 9,635,914,B号
UK特許:GB2498024号
台湾特許:I 477244号
韓国特許:10-1319665号
中国特許:2072033号
フィリピン特許:1/2016/500010 B1号
ドイツ特許:10 2012 112 359.4
日本意匠:1617200号
日本意匠:1617201号